君が隣にいる意味を教えて

そんな光景を今まで何度か見てきたあるのに

今はなんだか見てはいけないような気がした。


店を出て、私は彼に言った。



「ちょっと寄りたい所あるんだけど行っていい?」



なーんて、決め台詞みたいに言ってたけど

私の手は震えていた。

まるで取引を一人でやりこなそうとするちっぽけな戦士みたい。

敵との武器を合わせて戦うのは手慣れている戦士も

口が上手くなければいけない交渉付きの取引は緊張。


たとえになっているのかな?


とりあえず私は敵が同じように見えて違う。

敵と言うか…相手?


ほら、今だって緊張して

彼の前を歩いてしまっている。


< 43 / 55 >

この作品をシェア

pagetop