君が隣にいる意味を教えて


クラスの男子なんか興味なかった。


同級生なんてガキだし、ヒモにもならん。


関わって良いことなんてないのに私は何をしてるんだろう。




「お、河野!」




深瀬の異様に大きな声に反応する。


「早く来るなんて珍しいな!」

「車だったからな」

「ずりー」


なんて、深瀬の目線はずっと私に向けられたまま。


何よ、このタイミング…。



なんで運良く彼が来ちゃうのよ!


「河野くん!」


私は速まる鼓動を押さえ彼の名を呼んだ。


あれ…?


話したことない男子にメアド聞くのってこんなに勇気がいるものだっけ?


…おかしい。


告白なんかじゃ全くないのに。


「面白い展開(笑)」

「黙れ深瀬」


だけど深瀬のおかげで少し緊張がほぐれた。


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