先生のバイク
 大きく長い、真っ暗な道を、二人で歩いた。

先生は、バイクを押しながら一緒に歩いてくれている。




先生、なんで送ってくれるの?

なんで私なんかに話しかけるの?

なんで、優しくしてくれるの?




頭の中が、ぐるぐる回る。

つらいよぉ・・・。せんせぇ・・・。



「・・・っ 」


「なか・・・むら???」


私は、いつのまにか涙を流していた。
  

諦めたのに・・・
杏奈にとめられたのに・・・

先生と、生徒の関係なのに・・・。






好き。



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