先生のバイク
「もしもし・・・中村か??

 ・・・俺。」

「せっ、先生・・・。」


どうして?どうして先生から電話が??切りたい!!

「中村ぁ~切んなよぉ~!」

「えっ・・・。」

思ってることを言われたので、びっくりした。

熱い。

溶けそう・・・。

これは、先生のせいだよ・・・。

「中村ぁ?宿題のこと、長尾に聞いたか??」

「はい・・・。聞きました。」

「授業の内容については??」

「・・・あっ、聞いてない・・・。」

「やっぱな。長尾じゃなくて、大本にすりゃよかった・・・。」


ズキンッ。


由香は、塾1の優等生。先生に気に入られてるのは、分かってる。

でも、つらいよ・・・。

友達に嫉妬するなんて私、最低。


胸がチクチク痛む。

「ワークの~~をやったから。」

「・・・はい。」

「風邪、治せよ。文化祭、近いんだろ??がんばれよ。

 んじゃ、お大事に。」

といって、先生は電話を切った。

(バタバタバタァァァ!!)

私は、床に倒れこんでしまった。

「びっ、びっくりしたぁぁぁぁぁ。」

急に先生から電話くるなんて・・・。
わわわぁ・・・。


顔が熱い。

熱をはかると、37度だった。
昨日より下がっている。



でも、昨日より熱いし、苦しいよ・・・。
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