車輪の唄
MD
1
次の日、あたしの出勤時間は遅番で、お昼前に出勤だった。
昨日、あれから上総にメールは返していない。
部屋に携帯を置きっぱなしにして、リビングで化粧をする。
今人気のお笑い芸人が、お金をかけてまた無茶な挑戦をしている。
あたしには、こんな事絶対無理だ。
尊敬に値する。
今日は雪は降っておらず、空は快晴だ。
一通り化粧を終えて、部屋へ着替えに戻ると携帯の背面が光っている。
知らない番号だった。
「…誰だろ」
軽い気持ちでかけなおした。
それが新たなあたしの悩みの種になるなんて、知らなかった。
『もしもし』
知らない番号の主は、大人の男の人だった。
「お電話もらってました、葛西ですけど…どちら様ですか」
あたしがそう言い返した途端、相手は喋らなくなってしまった。
「もしもし??すいませぇ-ん。どちら様ですかぁ」
若干イライラする。
『江夏…江夏の携帯で間違いないよな』
「え…はい、そうですけど…」
聞いたことがあるような気がした。
この声、誰だろう…
少しの沈黙の後、相手は電話を切っていった。
昨日、あれから上総にメールは返していない。
部屋に携帯を置きっぱなしにして、リビングで化粧をする。
今人気のお笑い芸人が、お金をかけてまた無茶な挑戦をしている。
あたしには、こんな事絶対無理だ。
尊敬に値する。
今日は雪は降っておらず、空は快晴だ。
一通り化粧を終えて、部屋へ着替えに戻ると携帯の背面が光っている。
知らない番号だった。
「…誰だろ」
軽い気持ちでかけなおした。
それが新たなあたしの悩みの種になるなんて、知らなかった。
『もしもし』
知らない番号の主は、大人の男の人だった。
「お電話もらってました、葛西ですけど…どちら様ですか」
あたしがそう言い返した途端、相手は喋らなくなってしまった。
「もしもし??すいませぇ-ん。どちら様ですかぁ」
若干イライラする。
『江夏…江夏の携帯で間違いないよな』
「え…はい、そうですけど…」
聞いたことがあるような気がした。
この声、誰だろう…
少しの沈黙の後、相手は電話を切っていった。