HARUKA -衝動の果てに-
<あたしと平山?>
<そうだよ>
絵文字もマークもない、文字と句点と読点だけが並ぶメールが続く。
<あたしと平山が仲いいのが嫌?大丈夫だよ、あたし平山の事好きじゃないから>
<私、平山くんに相談された。悠ちゃんが好きだって。応援してくれたらうれしいって>
・・・霧羽・・・。
同時に平山の鈍感さに腹が立つ。
<告白されたよ。でも断ったから>
<でも、まだ平山くんは悠ちゃんの事好きだと思う。私が告白しても振られるだけ。だったらこの気持ちを消せばいい。なのに好きなの。消せないの>
だんだん長文になっていくメールに、霧羽の平山への想いが詰まってる気がした。