HARUKA -衝動の果てに-
もちろん答えは一つだった。
が・・・。
「あたしがやってもいいんですか?」
任された仕事に、力不足を覚えたのだ。
この事務所に大物がいないからといって、有名人がいないわけではない。
現在所属人数はたしかジュニア部門を含めて16名。
あたし以外のほぼ大半のアーティスト又はモデル、俳優をテレビで観ない日はないに近い。
・・・言ってしまえばほぼ脇役か引き立て役だけれど、固定のファンは多数ついている。
こんな人たちと、今のあたしが並んでいいのか・・・。
心残りだった。