HARUKA -衝動の果てに-
あたしはもう一つあった黒板消しに手を伸ばした。



「え・・・?」


霧羽が泣きべそかいてこっちを向いた。


「あたしも手伝うよ」



意外そうな顔をしたが、やがてまた黒板を消し始めた。



「大丈夫だから」


こんな根も葉もない噂は信じない。
きっとそーゆー人、あたしだけじゃない。


そう言うと、


「ありがと・・・」


と、弱弱しく笑った。
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