HARUKA -衝動の果てに-
「僕のことなのに・・・消してくれたんでしょ?」

「あ、いえ、別にっ・・・」

「ありがとう」


おお、爽やかスマイル。
霧羽は今にも倒れそう。


「あの、えっと、悠ちゃんも手伝ってくれて・・・」

「え?悠ちゃんって、橘内さん?」



ちらっとこっちを見た爽やかマン平山。
赤い髪ってことで自然と“橘内 悠”はあたしに決まる。


「ありがとね」


あたしは騙されないよ。


「いーえ」


短く返した。


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