HARUKA -衝動の果てに-
・・・たしか、歌を録音していた。
何か器械を持っているのが見えたから。


歌手志望なのかな。


授業より歌を優先する彼女なら、




もしかして今も―――。






「・・・雨宮さん、ごめんね」

「え?」

「僕、保健室に行ってくる。気分が悪くなっちゃって。先生に言っといてくれる?」

「あ、はい!」



僕は階段を駆け降りた。


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