HARUKA -衝動の果てに-
新たな希望
いくら期待しても、同じなんだな。
いいセンいったのに。ちぇ。
ま、いいけど。

「石山ー」

保健室のドアを開けると、石山がクッキーをほおばっていた。

「ずいぶんリラックスしてること」

「そんなんじゃねーよー。さっきお客が来たぜぇ」

「患者じゃなくて?」

「ああ。平山クン」


平山が?


「ま、患者っちゃ患者だけどな」

「何かあったの?」

「んやー、ただ気分が悪いってよ」

「ふーん」
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