HARUKA -衝動の果てに-
バシっ!!


「おいおい。もうちょっと気の利いた動機を書く気はねーのか」

「思いつかない」

「そんなんじゃいつまでたっても拾ってくんねーぞ」

「いいよ。あたしの良さが分からないとこはいらない」


「自意識過剰ッ子め」という最後の一言は聞かなかったことにしよう。




あたしの夢はシンガーソングライター。




そのために何個かオーディションを受けている。

でも一番進んだところで2次審査の面接。

きっと外見がダメだったんだと思う。
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