HARUKA -衝動の果てに-
霧羽と平山の方を見ると、二人は頷いた。

「初ライブ!ファミレスだけど」

「せっかくだし、行ってきなよ!」

微笑んで、そう言った。
それに応えるように、あたしは店長の方へ身体を向けた。



「あたし・・・歌います」



さっきの快感を、もう一度・・・!




すると店長は笑顔になって、「ちょっと待っててね」と厨房の方へ向かった。


「すごいよ!こんなに早くチャンスが・・・」

「橘内さん、がんばって!」


大きな口を開けて祝ってくれる二人がおかしくて、あたしは「ふふっ」と笑ってしまった。


< 48 / 116 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop