HARUKA -衝動の果てに-
すると二人は素っ頓狂な声を出した。

「「わ・・・笑った・・・!」」

「え?」

「悠ちゃんの笑顔初めて見た!」

「キツそうだと思ってたけど可愛いよ!」


平山にアッパーをくらわせてやった。



「準備出来たよ!」

店長が奥から飛び出してきた。

「え~・・・と・・・・・・」

「橘内悠」

「橘内さん。ギターはこれでいい?アコースティックギターしかなかったんだけど・・・」

「十分」


ポロロンッと少し音を出して、「完璧」と呟いた。


「じゃあ、ステージに立って」

「はい」


あたしは言われるがままに、木の台に登壇した。


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