HARUKA -衝動の果てに-
報告事項
二人と別れてから、石山に今日の事をメールで報告した。
たしか今日も仕事だと言っていたから、保健室にいる。
休日は部活で怪我した生徒を見なきゃいけないんだったかで。
――RRRRRRRRRRR...
・・・うん。やっぱりな。
石山はあたしがメールしても返事は電話で返してくる。
どうやらキーを押すという操作がちまちまして性に合わないらしい。
その点あたしは意外と手先が器用だったりする。
『よーう悠。お疲れ様ぁ』
「どうも」
相変わらずのおちゃらけた声。
石山の喋り方は特徴的で分かりやすい。
『ファミレスとはなぁ。やるねぇ~』
「偶然なんだよ。霧羽と平山に歌聞かせてたら店長が来てさ。披露してくれないかって」
『ありえねーと思ったろ』
「うん」
『どうだった?』