HARUKA -衝動の果てに-
*石山side*
電話が切れた。
・・・いつかこの時が来ることは分かってたけどなぁ・・・。
「これ、減らねーじゃねぇか」
保健室の俺専用の机の横に置いた紙袋の中にはコーヒーが入っていた。
以前悠が美味しいと勧めてくれた(言っただけ?)ので、買って放課後らへんに一緒に飲むかと提案したものだった。
実は俺、コーヒーはあまり得意ではない。
だから馬鹿にされるのを承知で牛乳と砂糖を混ぜてコーヒー牛乳又はカフェオレと化する筈だった量が、二倍になるとは。
「・・・平山と飲むか」
なんだかんだアイツ、ここ来そうだし。
悠の事好きだっつって相談しに来そうだし。