HARUKA -衝動の果てに-
恋敵
・・・えええええ!?
はあ!?
なんなんだコイツ!!
当たり前だが信じられることができず、冗談めかして言った。
「ジョークは禍根を残せば嘘になるって石山は言ってたよ」
「本当だ、橘内さんが好きなんだ」
ぬぅ。
今、電車は二人きり。
この状況で本当に良かった・・・。
「本気で?」
「そうだ」
「・・・それって、本当の本当に恋愛感情?」
「え?」
「自分で言うのもなんだけど・・・あたしのファン、とかじゃなくて?」
「・・・」