HARUKA -衝動の果てに-
・・・目の前が真っ暗。
え?
今、何が起きた?
混乱して思い出せない。
平山の唇があたしの唇に―――
「ごめん」
平山はあたしから離れると、小さな声でそうつぶやいた。
「僕がバイトに来たのはシューズのためなんかじゃない。橘内さんと一緒にいられるって思ったからだよ」
「・・・オーデの結果なんて分かんないのに?」
「いや、橘内さんは受かるよ。信じてたから」
にこっと平山は笑った。
罪悪感を残したまま、弱く。