HARUKA -衝動の果てに-



「合格!?」

「うん。デビューはいつになるかわかんないけどね。毎日ボイトレしにいくつもり」

「おめでとう!僕も嬉しいよ!」

「ありがとっ」



「やった、よかった」と平山は本当にうれしそうで、大きな目が三日月形にくしゃっと変形していた。

平山の笑顔って、見てて和むな・・・。

ここまで喜んでもらえると思ってなかったから、ほっとしたし、心が温かくなった。



「雨宮さんにも言わなきゃね!」

「・・・あ・・・」

「どうしたの?」



あまりにも無邪気な顔で言うもんだから、罪悪感を覚えた。



霧羽・・・。



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