妬いてほしいの


なんてバカな事を考えてしまうわたし。



「今の…」


「へっ?」


多分ものすっごいマヌケな声が出たと思う。


今の…ってさっきの柚稀とのデートのこと?

もしかして、気にしてくれてる?



「デートってなに」


「えっ、や、そのー…」



どうしよう。


『直哉にヤキモチ妬かせたいから』

なんて……言えるわけがない!!


それよりも、まず!

直哉がこんなに気にしてくれるなんて、想定もしてなかったよ!!


「……」


「えと、遊びにいく…んだと思うよ?」



自分で言って疑問形だけど、直哉は気に止めることなく

「そう…」

と、だけ言って自分こ席に戻っていった。


 
< 12 / 60 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop