妬いてほしいの
「じゃあどこ行くの?」
許したとはいっても不機嫌はわたしは、わざと怒ってるのを隠さずに聞く。
「動物園は?」
「前行ったじゃん」
「水族館」
「それも前いった」
「ゲーセン」
「いつも行ってる」
こんなオシャレさせといてゲーセンかよっ!
…もうちょっと良いとこ選ぼうよ!
「わたし達が行ってなくて、デートの定番は?」
かなり考えてる柚稀に助け船を出す。
「俺ん家?」
「違うわっ!
それこそ何回も行ってるでしょうが!!」
なんか、わざと外してるんじゃないかな、って思えてきた。
「だよなー。
……あっ!遊園地!?」
「正解!」