妬いてほしいの
「なーおーやっ!」
「……」
HRが終わって直哉に直行した私に、嫌そうな顔で振り向いたのは…私の彼氏。
でもそんなこと、気にしないもんねっ!
「直哉、明日なんの日か分かる?」
「明日?」
いきなりこんな質問をしたからか、顔は怪訝そうな顔。
でも明日は私の誕生日!
プレゼントはいらないから「お前の誕生日だろ?」ってそう言ってほしい!
「そう、明日!」
なのに…。
「知らね。」
あっさりと否定の言葉をはく直哉に目の前が真っ暗になりそうになる。
そんなあっさり…。
"一応"彼女の誕生日なんだよ?
覚えてくれてたっていーじゃん。