妬いてほしいの


思いっ切り柚稀を突っぱねる。


「え…」


そうすると、今まで突っぱねても離れなかった柚稀と簡単に離れることができた。



「…なんだよ、津田」


「え…っ!?」



わたしが驚いていると後ろから直哉の声がした。



「アンタこそ何してるわけ?」


「…見てわかんねぇ?」



一触即発。

そんな雰囲気が直哉と柚稀の間に漂う。



「てか津田、つけてきたわけ?」


「違う。アンタの彼女に付き合わされたんだ」


「えっ!!」



突然大きな声をあげたわたしに、二人がわたしを見る。


柚稀に…彼女!?

えっ、えええぇぇぇぇ!!



「柚稀、彼女いたの!?」


「うん」


「じゃあわたしとデートしちゃ駄目じゃん!」



彼女心配しちゃうって!


 
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