妬いてほしいの


「一生、明日にならなきゃいいのにー…」



寝る直前まで、時が止まれ!って神様とかにお願いしといた。


だけど……
そんなお願い聞いてくれるはずもなく、

目が覚めたら、普通に次の日。



「……今頃…あの二人仲良くデートかな」



布団でゴロゴロしながら二人の事を考える。


仲良く手にぎっちゃったりして!

すごいオシャレなカフェ入ったり!

あの人と柚稀がいい雰囲気になって…


わたしは、用済み??



「いやぁぁぁあっ!!」



浮かんできた最悪な考えについ、叫んで首をふる。

下からお母さんの『うるさい』が聞こえたけど、今はどーでもいいや。



あ――――っ!!
ダメだ、ダメだ、ダメだ!

家でボーッと過ごすなんてムリッ!



「デート邪魔してやるっ!!」


 
< 43 / 60 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop