妬いてほしいの


「……」



デート妨害すると言っても、どうしよう。

わたし集合場所すら知らない。



『思い付いたら即実行!』
のわたしはすぐに出掛ける用意をして、外に出たけど…

行くあてなんてない!!


どうしよう。と頭を抱えそうになった時…お腹がなった。

それはもう、ぐうぅぅ~っと。



「……コンビニ行こう。」



『腹が減っては戦は出来ぬ』だよ、うん。

誰にともなく言い訳して、コンビニに向かう。




――チリンチリン♪


コンビニのドアを開けると、店員さんの『いらっしゃいませ』が聞こえる。


まあ、『いらっしゃいませ』って言われたからって返事するわけじゃないけど。



「ご飯ご飯…」


おにぎりにしようかな、
サンドイッチにしようかなーっ。

奮発してデザートも買っちゃおうかなーっ


そう思って店内をウロウロしてたら、レジに見覚えのある人を見かけた。



「中里さんの、彼氏さんだ…」



確か、池田くん。

というか、わたしすごくないっ?


 
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