妬いてほしいの
出来すぎな気もしないわけじゃないけど、
こんなチャンス二度とない!!
「――っ、池田くんっ!!」
「は?」
お腹が空いてたのも忘れて、コンビニから出ていった池田くんを呼び止める。
そしたら、池田くんは『なんだコイツ』って顔をしている。
……うん。
そんな気はしてた。
「中里さんの彼氏だよねっ?」
「……そうだけど?」
だから何?
という感じでダルそうに返してくる。
だから…
「……無愛想…」
なんて、言ってしまった。
言った後に大後悔。
怒らせるような事言っちゃダメじゃん!!
案の定、池田くんは眉をピクリと動かして……
怒られるっ!!
そう思って身構えたのに
「無愛想…か?」
なんて、予想外の返しが聞こえた。