甘い恋のお時間~sweet love~
「・・・・・・高校違うし
もう会うこともないんじゃない?」
りづが小さい声でそう言った。
「・・・・・・あぁ、そうだよな」
悠季は視線をあたし達に合わせぬまま、そう言った。
そしてそのままその話は終わり、あたし達はこれから始まる学校生活を楽しみにしていた。
――――――――思えば、この時からだったんだ。
全て、この時から崩れて来てたんだ。
あたし達には"当たり前"は存在しなかった。
元から、周りに"普通"なんてなかったのかもしれない。
願っても、もう戻れなくて。
あたし達4人で笑いあった日々には
きっともう戻ることはできなくて――・・・