甘い恋のお時間~sweet love~
―――――――ガチャ・・・
あたしたちは屋上のドアを押した。
屋上のドアは内側からカギがかかってるだけで、すぐに開いた。
「っ・・・!寒い~」
肌に当たった冷たい風に、あたしは思わず腕をさする。
「春っつってもまだ5月だしなぁ。
しかも11時だし。」
瑞季がそう言いながら上を見る。
「・・・・・・つーか・・・星、ないじゃん」
そして、そのまま呟いた。
「――――えっ?!・・・ホントだぁ!
星なんか見えないじゃんっ」
上を見ると・・・チラチラと星は見えたものの
怜奈が言っていた光景には到底及ばなかった。