甘い恋のお時間~sweet love~
「・・・・・・・・・・・・麻生?」
そう言ったのは、あたしの隣の――・・・つまり、瑞季で。
あぁ、やっぱり同じ中学校だった麻生くんだったんだ、と心のどこかであたしは納得した。
そして、瑞季を見て麻生くんの唇がゆっくりと弧を描く。
「・・・椎名瑞季くんだよね、久しぶり」
そして、微笑んで麻生くんはそう言った。
「・・・知り合いなのか。じゃあ・・・そうだな。
席は折原の隣だ」
先生があたしの左隣を指さして言った。
あたしの横を指さしてるから、きっとりづじゃなくてあたしの隣なんだろう。