甘い恋のお時間~sweet love~











「束の間の幸せ、どうだった?
 俺がいなくて、嬉しかったでしょ?
 俺が起きなければいいのに、とか
 願っちゃったりしてたんでしょ?」




「・・・黙れ」




クスクスと笑う麻生を俺は睨みつける。





「後ろから刺されたから誰か分かんないけどさぁ。
 多分、君と同じように俺に恨みを
 持ってた奴の犯行だろうねぇ~。
 さすがの俺も、刺されるなんて予想外だったよ」




ペラペラと一方的に話す麻生。





「そして、1年間も眠ることになるのも予想外。
 ま、死ななかったから別にいいけどね」






誰かに刺されて1年も眠っていたというのに

麻生は別に怒るわけでもなく、ただ笑っている。









< 42 / 100 >

この作品をシェア

pagetop