甘い恋のお時間~sweet love~
「束の間の幸せ、どうだった?
俺がいなくて、嬉しかったでしょ?
俺が起きなければいいのに、とか
願っちゃったりしてたんでしょ?」
「・・・黙れ」
クスクスと笑う麻生を俺は睨みつける。
「後ろから刺されたから誰か分かんないけどさぁ。
多分、君と同じように俺に恨みを
持ってた奴の犯行だろうねぇ~。
さすがの俺も、刺されるなんて予想外だったよ」
ペラペラと一方的に話す麻生。
「そして、1年間も眠ることになるのも予想外。
ま、死ななかったから別にいいけどね」
誰かに刺されて1年も眠っていたというのに
麻生は別に怒るわけでもなく、ただ笑っている。