甘い恋のお時間~sweet love~








『・・・ごめんな。
 お前らと一緒にいれて楽しかった。
 学校には休学届だしたから暫くは
 大丈夫だと思うし・・・・・・、
 強制はしねえけど、母さん達には
 黙っといてくれな、俺が失踪したの。
 お前らの前に姿を現すことはもう
 ねぇけど・・・ちゃんと行く場所も
 あるし、俺は1人じゃねえから・・・』






「・・・悠季・・・
 せめて、もう1回話し合って・・・」





『・・・今までありがとな、瑞季。
 柚津紗も、璃津紗も、サンキュー。
 ・・・・・・・・・・・・じゃあな』




「っ、悠ッ・・・」




電話はそこで切られた。








あたしとりづは呆然とそこに立ってるだけ。



「っ・・・納得できねえって
 言ってんだろうが馬鹿・・・!」




瑞季がそう叫んで電話をかけ直す。







―――――――――だけど。














< 79 / 100 >

この作品をシェア

pagetop