甘い恋のお時間~sweet love~
「・・・あー、そういえばさ」
高校に向かう途中、瑞季が急に言った。
「「何??」」
あたしとりづの声がシンクロする。
・・・悠季は今日見なさそうに明後日の方を見てるけど。
「・・・麻生尋人の事件、覚えてる?」
「・・・・・・ぁ」
「・・・あー・・・中2の時のでしょ?」
小さい声を漏らしたのは、りづじゃなくて悠季だった。
「・・・・・・・・・何、そいつがどうかしたの?」
いつもは話に興味を示さない悠季が、瑞季に話しかけた。