the most love
彼が優しいのはいつもだけど、今日はいつも以上に優しい。

というか、甘い。

久々に会ったからそう感じるだけなのか。

よくわからないけど、今は素直に甘えるときなんだと思った。

だから私はもっともっときつく手を握った。

寒くもないのに肩を寄せて、これじゃはたから見たらきっとただのバカップルだ。

買い物をして、お昼を食べて、また買い物をして…。

そのまま手をひかれて入ったのは小さなカフェだった。

彼はコーヒー。

私はミルクティー。

お互いいつも頼む飲み物は変わらない。

2つのカップが机に運ばれてくると、彼はひどく悲しそうに笑った。
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