空に星

学校の昼休み、りゅうと一緒に中庭にいた。

『約束?』

『おぼえてねぇーの?』

『保育園のとき、お前と約束したんだよ。』

『えぇー。そんなのしたっけ?ねぇどんな約束?』

『まじかょ。おしえねぇーよ。でも破ったら大変なことになるんだよなッ』

『気になるぢゃん。』

『教えなぃッ』

『あッちょっと!りゅう!』

りゅうに逃げられた。あたしもおいかける。

りゅうは足が早い。
あたしが追いかけたっておいつかない。
小学校では野球、中学校ではサッカーしてたけど、野球は肩壊してできなくなった。
あたしのせいなんだけどさッ
あたしをかばって肩の骨おって大好きだった野球できなくなったんだ。
中学校でもサッカーしてたけどあたしが暇そーにしてたから
サッカーやめちゃった。

ねぇ、りゅう。
どーしてりゅうはいつも一緒にいてくれるの?
あたしなんか可愛くもないし、スタイルがいいわけでもない。りゅうはモテるんだからもっと可愛い子といなきゃだめだょ。

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