元・コラボ小説
屋上にまで駆け上がった。
凰星と初めて比べられたのは3歳のときだった。
小さなことだった。
お母さんの手伝い。
俺と一緒に凰星はおにぎりを作ってた。
「あー、煌星!そんな溢さないで!!」
「あははははっ!!ママみてー!!」
「あー、もう!やめなさいっ!!」
「ぶぅー・・・っ!」
拗ねてる俺。
「ママ、こんなかんじー?」
「そう!凰星上手!!」
「えへへーっ♪」
「偉い、天才、凰星最高!」
普通に子供を褒めている母親。
だけど、俺からしたら随分酷いことだった。
「ママぁ、ぼく・・・、おなかへったぁ。」
「はいはい、もうご飯だからね」
軽くあしらわれた。
けれど、
凰星ばかり・・・ずるい、と思い、
寂しかった、ものすごく・・・。