元・コラボ小説





「・・・うん、好きだよ。すんげぇ。」

真顔で、新崎小夏の目をちゃんと見て言った。

「そ・・・かぁ。」

「煌星!なんでそんな軽いのよ~。」

笑ってた。

梓は、俺が本気で言ってるのに、

笑ってた。気づいてなかった。



それが本気で心に傷が入った気がした。


「・・・っ煌星くん!
髪にゴミついてるよ?」

「え?」

新崎小夏の手が俺の髪に優しく触れる。

「ゴメンなさい・・・っ。
あたしが・・・、余計なこと言ったから・・・。」

今にも泣きそうな顔して、

俺にしか聞こえない声で呟いてた。


「バカだねぇ、小夏ちゃんって。
なんで小夏ちゃんが謝って、
泣きそうな顔すんだよ?」

髪を優しく撫でて優しく笑った。

「・・・っす「わぁ!2人って付き合ってるの!?」」

・・・、良かった。

多分新崎小夏は口走って好きって言おうとしただろ?

でもさ、

「梓、なんでそんなこと言うの?」

「だって2人、お似合いだったから・・・、
それに、煌星が珍しくムキになってたし。」

「ハハッ、でも残念。
付き合ってないから。」



笑った。
俺も梓も。
1人、密かに涙を流していた。




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