元・コラボ小説
「え・・・?」
「いやっ!!無理って分かってるよ?
無謀だってことぐらい・・・、分かってるけど・・・っ」
泣きそうな顔してる梓。
本気なんだと思い知らされる。
これが、悪い夢だったら良いのに・・・、
「梓、泣かないで?」
「・・・あたし、どうしよう」
「え?」
「だって、凰星のこと、好きだけど、
凰星は可愛い妹ってくらいにしか思ってないだろうし・・・。
いつか・・・、気持ちがバレて・・・、
離れられて行っちゃうのが・・・怖いっ」
あ、これが恋なんだ。
俺も梓が離れて行かれると思うと怖い。
皆、恋をしてる。
一方通行なのかな?
小夏ちゃん→俺→梓→凰星→?
複雑だなぁ・・・。
そんなこと、ホントは呑気に思ってない。
思えるわけない。
けど、思ってるフリしなきゃ泣いてしまいそうで。
梓の前だけでは泣きたくない。
泣きたい衝動を必死に抑えて、
俺は言った。