元・コラボ小説
俺はくすりと小さく笑って、
鞄の中から携帯を取り出す。
ある人物に電話をかける為に。
ホントは、笑う余裕なんかない。
真剣勝負が今にも始まろうとしているのだから。
だから、俺は役者を揃える為に彼女に電話をする。
「あ、――?今から暇?
会って話したいことがあるんだ。」
―――今から?
「うん、情けない・・・カッコ悪いお願いがしたいんだ。」
―――分かった。
電話を切ると、俺はシャワーを浴びる為に部屋を出た。