君とならどこまでも


「……怖いんだろ?」
そっと、耳元で囁かれる。

「違っ!」
「手、震えてる。それに、今までの傷跡もやけに浅いね。そんなに強くはできなかったんだろ?」
「っ!!」


何なんだ、この人。
さっき会ったばかりなのに、知った風な口振りで。


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