君とならどこまでも


私は、懐からハサミを取り出した。

刃を広げ、手首に当てる。

少し前、私はとうとうリストカットに手を出した。

死にたいワケじゃないし、これで死ねるとも思っていない。

ただ、“自分”という存在を、許せなかった。


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