隣にいる奇跡
「かーなめっ」
私霜弛 沙羅(シモチ サラ)
功槻高校2年
男はやっぱ寡黙でしょっと力説する16歳
「沙羅相変わらずうるせぇ」
って朝から不機嫌で
明るい茶髪を揺らしながら歩いてくるのは
城野 奏芽 (シロノ カナメ)
まさに私の好みとは
正反対
けど幼なじみだから
こうやって毎日一緒に
学校行ってる
腐れ縁ってやつ
「奏芽自転車乗っけてよ」
「沙羅重いから無理」
奏芽は毎日自転車を
駅まで持っていく
けど絶対乗せてくれない
けど自分も乗らないのは
私に気遣ってるとか
思っちゃったり?笑
そんな奏芽だから
ずっと一緒にいれたのかもしれない