夜の街、蝶が舞う





「ごめんね」




皆瀬くんは優しく
大丈夫だよと言って





抱きしめてくれた。














その日の午後、



私は産婦人科へ行った。





皆瀬くんは


自宅へ一旦帰った。









産婦人科へ行くとき

いろんなことを思った。





私のお腹の中に

赤ちゃんがいませんように……




それが

1番強い想いだった。










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