夜の街、蝶が舞う



まるで新婚さんのように

皆瀬くんを見送った。





皆瀬くんがいなくなって


静かになった部屋。



「よし、掃除でもしようかな」




そう思った瞬間――――





「いたいっ―――……」




激しい腹痛。




―――ズキズキと痛む。





「んー………いたい」





ケータイを取り出した。



――だめ。



皆瀬くんを頼っちゃダメだ――――…




あたしは必死に

痛みを堪えた。






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