夜の街、蝶が舞う





どうしてそれを――――…



「ママ、ほんとうなの?」



「えっ―――


う、うん」



私がそう言うと、



「よし!

ゆいもちょうちょになれるようにがんばるっ」



いい意味でね。


私みたいには
絶対させないから。




そう心でつぶやき、

ゆいの頭を撫でた。







すると、

家の中から愛おしい声が聞こえた。







「ただいま」


「あっ!

パパだあ!!」


ゆいは走って家の中へ入って行った。








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