うさのさんの動物観察日記
伝わらない思い~羽虫編~
羽虫にも、正式な名称があるのだろう。
しかしうさのに、小難しい生物学の話をしろと言っても無理なので、ここでいう羽虫を次のように定義したいと思う。
・蚊と同じくらいの大きさ
・血を吸わないように見える
・薄い羽がある
まだイメージがわかない人には、こんな場面を想像してもらいたい。
一日の終わり。
あたたかいオレンジ色の夕日が、あなたを包んでいる。
あなたは自転車をこぎ、家に向かっている。
一日を終えた、心地よい疲れと満足感。
通りすがりの家から、おいしそうな夕食の香り。
この香りはなんだろう、シチューかな。
あなたは大きく、息を吸い込んだ。
!!!
ブハハハペッペゲホラゲホラ!!!!
突然、無数の細々した物体が、あなたの口に入ってくる。
・・・そう、夕暮れ時に街角で群れていて、突然口の中や目の中に飛び込んでくる、あの虫だ。
それを、ここでいう「羽虫」と定義したい。