座敷わらしの恋
「私は子供じゃないもん」


「そういうところが子供だっつー、の」


言いながら紫の頭をぐりぐりと撫でてみせる。

すぐに怒って振り払うかと思いきや、紫は案外されるがままにされている。


ぐりぐり。


ぐりぐり。


ぐりぐりぐりぐり。
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