ノラネコに首輪
家がある手前の公園でタクシーを止めてもらった私は
財布からお金を出して泉に渡した
「泉。これお金ね」
「はーい、また来週ね」
「うん。ばいばい」
タクシーから降りて、泉が乗るタクシーが見えなくなるまで手を振って
公園にあるベンチに座った
なんか帰るの少し気まずい・・・、それに怖いよ。
シュウ・・・・・・。
「―――ねぇ」
「えっ?」
シュウの声?
・・・幻聴かな?
そう思って声がした後ろの方に振り返った
「シュウ?!」
どうしているの?
息切れもしてるし、汗もかいてるし・・・。
「・・・どうしたの?」
ここにいるってことは家にいてくれたってこと?
でもそしたらどうして、ここにいるの?