ねぇ どこが好き?
「ちょっ! ちょっと小嶋クン どうしたの?」
言い終わる前に重ねられる唇
あまりに突然のことで
目を閉じることも出来ず
さっきまで小嶋クンが見つめていた天井と
小嶋クンの顔を
交互に見ることしかできない…
吸うでもなく
舐めるでもなく
入れるでもなく
ただそっと唇を重ねるだけの
初めてのキスや
淡い恋心まで思い出してしまいそうな…
そんな触れるだけのキス
優しいキスに
息をするタイミングも分からず
ただされるがままになっていた