ねぇ どこが好き?
「あのね…正直に話すけど…
今まで小嶋クンのこと
ただの新人クンとしか思ってなかったんだ」
節々のごつい手に
自分の手を絡み合わせる
「でもね!
声だけは…
いつも聞いていたっていうか…
会社に流れてるクラシックよりも心地よくて
癒されるの…小嶋クンの声」
絡み合った手にギュッと力が込められる
「オレ、うれしいです!
必要以外のことはコハナさんあまり話してくれないし
嫌われてるかと思ってたから…
声からでもいいんです!
少しずつオレのこと知ってもらって
好きになってもらえれば」
熱い気持ちが
絡み合った手からも伝わってくる