ねぇ どこが好き?
耳
絡めた手をもう一度握り直し
小嶋クンは突拍子もないことを口にした
「おまじない
かけてもいいですか?」
「へっ!?
おまじないって何!?
呪いとかじゃ…ないよね…?」
思わず離しそうになった手を
逃がさないように掴み
プ―ッと吹き出す小嶋クン
「超能力者じゃないし…
昔ばぁちゃんがよく“おまじない”って言ってたから…つい
ごめんなさい怪しかったすね」
――ホントだよ